ラベル フィリピン の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル フィリピン の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

アメリカ軍のオスプレイ、沖縄からフィリピンへ。中国の立場

フィリピンを襲ったこの度の大型台風ハイヤンは
レイテ島をはじめ多くの地域に多大な被害をもたらしました。
平均時速250キロに及ぶ風速が計測されたそにとってうですが、
映像を見るたびに我が国でおきた東北大震災を彷彿させられて心が痛みます。
15年前フィリピンを訪れている私はフィリピンは身近で大好きな国でありますので、
ひとしおに感じています。フィリピンはまだまだ貧富の差が激しく、もんだいが山積されています。

そんな中米軍の艦船ジョージワシントンを旗艦とするアメリカ海兵隊が中心となって
救援活動を展開しています。特にオスプレイの活躍が報じられています。
ヘリコプターの利便性とそれ以上の機動力を兼ね備えたオスプレイの活躍は容易に想像できます。
沖縄基地に配備されたオスプレイは事故率の高さから我が国では嫌われ者となっています。
沖縄と基地の問題は切り離せない多くの課題をかかえています。
沖縄問題の根底にあるのは何といっても第2次世界戦争であると思います。
日本とアメリカは戦争の当事者であって日本は敗戦国なのですから、
基地の容認はいたし方ないのでしょう。沖縄島民にとって戦争の被害は最も辛い体験として
深く心に刻まれて語り継がれている事と推察できます。
そんな沖縄島民に多くの犠牲を強いている我が国の体制に疑問をいだきながらも
その解決策を見いだせないでいる現状があると考えます。
日本の防衛問題として深く関わってくるのは何といっても中国に他なりません。
最近の中国の尖閣諸島に対する攻勢を目の当たりにすると、
アメリカ軍の基地はたはり必要であるのかと思わされます。
フィリピンも同様に中国に海洋を犯されています。防衛しているその海域からの大きな被害、
自然の猛威が感じられます。今回の台風は発展途上の
フィリピンの国力を削いでしまうほどの爪痕を残しました。
そんな被害を受けているフィリピンに対し、世界の国から支援のてが差し伸べられました。
日本も当然その一員ですが、中国はその国力から考えてなんとも冷たい支援策を公表しました。
世界の国から大きな批判の声が挙がったのは当然の結果です。
私はそんな中国に幼ささえ感じてしまいます。アメリカは救援の拠点としてレイテ島を選択しました。
レイテ島は日本軍との戦争が激しかった地点の一つです。
アメリカがオトモダチ作戦と称し東北地方の救援に大きく貢献したことは記憶に新しいです。
フィリピンの被災者も当時私たちが感じたようにアメリカの支援に感謝していることと思います。
個人でも助けられたことは長く感謝の心をもって覚えています。
国の間においてはもっと大きな意味を持っていると思います。
世界中がこの助け合う意識を高めていけばもっと良い世界が開けるのではないのでしょうか。
日本で問題視されているオスプレイが活躍している事が問題点には表裏が存在していても、
解決策は存在する事を表しているようにおもえます。
東北とフィリピンのいち早い復興を願ってやみません。

『オスプレイ』歴史的に見る戦争とレイテ島

フィリピンレイテ島を襲った台風は、最大風速が秒速105mと、
史上最大級のモンスター台風でした。台風による雨風が、
レイテ島を襲ったのは、まるで東日本大震災のときに襲った大津波と
同じような自然の猛威でした。今回のモンスター台風で一番被害を受けたレイテ島に、
日本とアメリカが協力して救援活動を行なっている姿に、
感慨深く見つめている人は、第二次世界大戦を経験した人たちです。
なぜなら、このレイテ島は、第二次世界大戦で日本の敗北を決定づけた闘いの地だからです。

思えばわずか160年ほど前の1854年、アメリカのペリー総督が、
日本に開国を要求しにポーハタン号でやってきて以来、
アメリカと日本は切っても切り離せない関係で、今日の日本があります。

歴史にもしもはありませんが、最初に開国を要求した国がアメリカでなかったとしたら、
日本もインドや東南アジアの諸外国と同じく、欧米の植民地とされていたであろうことは、
歴史家の誰もが認めるところです。
歴史の偶然のため、アメリカでは南北戦争、ロシアではクリミア戦争、
ヨーロッパではフランス革命からナポレオンの登場等の内紛や戦争が同時多発的に発生し、
極東に位置する日本への関心が少なかったがために、独立を保ち、
やがて世界の列強の仲間入りを果たすも、資源のない日本は他国に資源を求めざるを得なかったわけです。

それが、世界の列強との利害でぶつかったために第二次世界大戦に行き着いてしまい、
国を滅ぼし、連合国に占領されてしまいました。
ところが、共産圏との冷戦が始まったがために、
日本の共同支配からアメリカ単独での支配に変わりました。
ここでももしもがあったならば、ドイツや朝鮮のように2つの国に分断されてしまった可能性があります。
日本はアメリカと単独で和平条約を結び、安保条約も結んで、軍事面ではアメリカの庇護下に入りました。

軍備費に金をかける必要がなくなった日本は、
その後朝鮮戦争をきっかけに奇跡の復興を成し遂げ、現在に至ります。
そして、安保条約を結んだことによって、日本の国土をアメリカ軍の軍事基地として提供することになり、
軍事基地にオスプレイが配備されることとなったわけです。

オスプレイは、滑走路がなくとも離陸でき、
走行距離がヘリコプターと比べ物にならないくらいあるということは、
今回のレイテ島救援のため、日本の基地からノンストップで到着できたことでも証明されました。
まさに軍事面では守備範囲が圧倒的に優位になることを世界に示すことができました。
オスプレイの潜在能力にもっとも脅威を感じた国は、
おそらく中国です。中国は海洋進出が悲願であり、
フィリピンを始めとした東南アジア諸国と緊張関係にあります。
中国という超大国と平等に対決するには、アメリカの力を借りなければ不可能であり、
それは尖閣諸島で対立する日本も同じです。
属国になる寸前で、列強となり、やがて対立、戦争を起こし、敗れて占領され、再び独立するも、
軍事面では安保条約により、地位協定を持つ日本とアメリカとの関係は、
実はまだ160年程度の関係しかないにもかかわらず、これからもこの地球が滅びない限り、
永遠に続いていくものです。
オスプレイの出動に、歴史を振り返り、今後の歴史を見つめると、
国内オスプレイ問題は解決せざるを得ないものとなります。